NK cell

NK細胞

NK細胞は免疫細胞の一つで、私たちの体に備わる防御機能を活性化し、異物やがん細胞を排除する力を最大限に引き出す治療法です。患者様ご自身の免疫細胞を採取し、専門の細胞培養施設で増殖・活性化させた後、再び体内に戻します。この治療により免疫力が高まり、がんの予防や治療への効果に期待がもてます。抗がん剤治療や放射線治療とは異なり、自身の細胞を利用するため、副作用が少なく、体への負担を抑えたアプローチが可能です。

免疫
とは

免疫は、がん細胞やウイルス感染細胞を識別し、排除する体の防御システムです。しかし、がんを発症するとこの機能が低下し、免疫細胞の働きが弱まることがあります。そこで、免疫機能を活性化し、防御力を高めることで、病気に負けない体へと導きます。

がん細胞を攻撃するNK細胞

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は白血球の一種で、リンパ球の中でも特に素早く異常な細胞を見つけ、攻撃する能力を持つ免疫細胞です。がん細胞やウイルスに感染した細胞を察知すると、即座に排除しようと働きます。この高い殺傷能力と素早い反応により、体の防御システムを支える重要な存在とされています。

NK細胞の4つの特徴

1

他のがん治療と併用可能

抗がん剤や放射線など他のがん治療と併用でき、副作用が少なく高齢の方にも適用可能

2

がん細胞に対して強力な攻撃

難治性がんや希少がんにも対応できる高い殺傷能力を持つ

3

発がんリスクとの関係

リンパ球の10~30%を占め、NK細胞の働きが低下すると発がんリスクが高まる

4

加齢や生活習慣の影響を受ける

20歳をピークに減少し、喫煙・運動不足・睡眠不足などの生活習慣が活性低下につながる

治療の流れ

1

診察・血液検査

症状やお悩みを詳しくお伺いし、診断を行います。その後、検査の内容についてわかりやすくご説明します。

2

採血

患者様の血液を採取します。

3

血液の分離

血液を遠心分離機にかけると、血液成分が層状に分かれ、赤血球、血漿、白血球がそれぞれ分離されます。その後、白血球層からリンパ球を抽出します。

4

培養

リンパ球からNK細胞を選択的に増殖させ、数を増やすとともに、活性化することでがん細胞を排除する力が強化されます。
患者様ご自身から採取した免疫細胞は、専門の細胞培養施設で増殖・活性化させます。

培養施設:日本バイオセラピー研究所
幹細胞培養へのこだわり

5

NK細胞を投与

専門の細胞培養施設で増殖・活性化させたNK細胞を患者様の体内に点滴投与します。